« 尉鶲(じょうびたき) | トップページ | 逞しい »

2007年12月20日 (木)

今日は懸巣の話をしよう

かけす。ご存知、胡麻塩頭の山の物まね上手。翼の冴えた青色が美しいですね。

雀目・烏(からす)科の、雉鳩(きじばと)程の大きさ。

私は子供の頃、よく裏山に入り込んで遊んでいたが、「ジェーッ、ジェーッ」と啼きながらこちらの様子を窺い、又林の中に消えていくのがこの鳥だった。だから、頭上で「ジェーッ」と啼かれると「ああ、偵察ご苦労さん」と思う程顔馴染みだったし、懸巣は懸巣で「又お前か」位に思っていたのかもしれない。

又、私は高校の時から毎朝のジョギングを日課としていた。この時も矢張り一羽のカケスが「ジェーッ、ジェーッ」と啼きながら、私を先導するように真っ直ぐ前方を飛んで行き、やがて林の中に消えていくのだ。子供の頃毎日の様に顔を会わせていた奴らの子孫かもしれない。

その日も私は山の中の道を走っていた。だが、いつもと様子が違う。山の中がなにやら殺気立っている。何があったのだろう、何羽かの懸巣が飛びながらけたたましく啼いている。

その理由はすぐに判った。落石が起こらない様に山の斜面に張り巡らせてある金網の中に一羽の懸巣が入り込んで出られなくなっていた。頭上でけたたましく啼いている懸巣達は受難の主の仲間なのだ。

当の本人はパニックに陥り、ばたばたと暴れるだけでとてもではないが出られそうに無い。仕方が無い、助けてやるか。だが、彼らはそんな気は毛頭なく、摑まって焼き鳥にされるとでも思っているのだろう、ますます激しく騒いでいる。これで暫く、私は嫌われ者だな。

金網の隙間を見つけ、何とか誘導(追いたて)し、外に出してやる事が出来た。やっと自由になった彼は、仲間と共にあっという間に林の中に姿を消した。

…そして、次の日。

何時もの様に「ジェーッ、ジェーッ」と啼きながら前方を飛んでいく姿が。

鳥だけに「三歩歩けばナントカ」だったか…

|

« 尉鶲(じょうびたき) | トップページ | 逞しい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/74237/9477961

この記事へのトラックバック一覧です: 今日は懸巣の話をしよう:

« 尉鶲(じょうびたき) | トップページ | 逞しい »