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2007年8月30日 (木)

燕よ燕 -こっこと子供と燕の二日間-

溜まっていたネタのupです。(やっとか)

7月も終わりに近いころのお話。

近くの神社の夏越祭りにみいと出かける途中。

突然目の前を黒いものが横切ったかと思うと、ついっとみいの頭の上に止まりました。

よく見るとそれは嘴のまだ黄色い燕、やっと巣立ったばかりの様。

間違って子供の頭に降りてきたしまったのかと思ったのですが、一向に逃げる気配がない。

何処か怪我をしているのかとも思ったが、それらしいところもない。

それどころか「餌をくれ」と、頻りに口を開いて催促をする。

人に馴れている所を見ると、おそらく彼(彼女?)は羽もまだ生え揃わぬ頃に人に保護され、飛べるようになって放されたのだろう。

ちなみに、小鳥の雛が巣から落ちていたとき、無闇に連れ帰ってはならない。

必ず近くに巣があるはず、戻せるようなら巣に戻してやり、無理そうなら何処か近くの高い所に巣の変わりになる物に入れてそっとしておいてやってほしい。

近くで親鳥が様子を伺っているはずであり、落ちた雛にも餌を与えにくる。

Pippi さて、この燕、何度逃がしてやろうとしても再びみいの頭に戻ってくる。

この頭、以前クワガタも飛んできたこともあり、もしかしたらこの娘、生き物と会話ができるのか?とも思ったが、多分、餌をくれそうな人だと見越して飛んできたのだろう。(本当か?)

仕方がないので保護し(捕獲ではない)様子を見ることに。

幸いうちには巣立ち間近の燕の親子がおり、うまく行けば一緒に飛んで行ってくれるだろうと淡い期待を持ちつつ。

ちなみに、捕って喰おうとしているような口ですが、「大事に、大事に…」と思う余り口の方がお留守になっているだけなので念の為。

うちに帰るとダイキチが目をきらきら輝かせて出迎えてくれた。

「名前をつけてやろう」「ぴっぴがいい」

野生動物に名前をつけるのは情が移るので好きではないのだが、私が教えたとおりにバッタや蜘蛛などを捕まえて、口に運んでやる姿が微笑ましい。

ひとしきり餌を食べ満足すると、庭をくるくると旋回し、又戻ってくる。

「うちで飼いたい」みいが言う。

「ちゃんと餌だって毎日捕まえる」ダイキチも言う。

しかし彼は野生の動物。人と一緒には暮らせない。

仲間や家族が待っている事、冬になる前に一緒に旅立たねば行けない事、仲間と一緒にいることが一番幸せだという事を判る様に話してやったらゆっくり頷いた。

日も沈み、外も暗くなったのでとりあえず今日は下駄箱の上で休んでもらうことにする。

鳥たちの朝は早い。空が明るくなり始めると「ジジジジ、ジジジ」と囀り始める。

玄関から外に出してやり、餌をやる。

庭をくるくる旋回し、道路のほうに出て行ったかと思うと又戻ってくる。

これだけうまく飛べるのであれば、一羽で飛んで言ったとしても問題ないだろう。

時折、遥か上空を飛ぶ仲間の様子を目で追っている。

そして羽を広げたかと思うとあっという間に飛び去ってしまった。

子供たちは「ぴっぴー!」「戻っておいでー!」と庭中を走り回り探していたが、走り疲れて泣きながら戻ってきた。

そんな二人をそっと抱き寄せてやり「これでよかったんだ、ぴっぴは又春に家族を作る為に戻ってきてくれるよ」

空を飛ぶ燕を見つけると「あれ、ぴっぴだ!」と嬉しそうに言う。

この二人が生きていく未来はどんな空なのだろう。

燕達が自由に飛びまわる空であることを願わずにいられない。

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コメント

まあ、ここにはあっさり書いておりますが、実際は大変だったのよ。
たった二日が1週間くらいに感じたもの。
それにしても鳥の雛は(燕に限らず)よく食べる食べる。
いや、それは人の子も同じか…(苦笑)

燕の為とはいえ、ずいぶん殺戮してしまったなぁ。
バッタは草を食べ、蜘蛛は虫を食べ、それを燕が食べ、子孫を残す。
命のつながりを、子供たちはわかってくれただろうか…

投稿: こっこ | 2007年8月31日 (金) 08時05分

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